狭いというのは、面積が狭いというだけのことだ。しかも山がちだから耕地にできる面積はとくに小さいから、農業社会だったころは人口を増やせないことになり大変な問題だった。だからすぐに「日本は狭い」というのだが、風土を語るについて問題なのは、都市と都市の距離とか、自然条件の多彩さである。この観点からいうと日本列島は西ヨーロッパ全体と同じくらいの地1的な拡がりを持っている。たとえば、東京と福岡の距離はパリとベルリンのそれとほぼ同じだし、札幌と那覇はロンドンとアテネと同じくらい離れている。東京と大阪でもロンドンとパリより離れている。気候風土ということでも、亜熱帯の南西諸島や小笠原から世界でも有数の豪雪地帯まであるし、海もあればアルプスに比肩する高山まである。東京や京阪神のような大都市から日帰りでもアルペン・スキーができるというようなところは世界でもほとんどない。パリやロンドンの住人がスキーに行くのはアルプスである。かつてサンクト・ペテルブルグ(レニングラード)が冬季オリンピックに立候補したとき、スキー競技の会場は黒海沿岸のクリミア半島にしたいとしていた。ロシア北部にはスキー場がないのだ。このように、日本人の常識に反して、日本は人口の割に広くておそろしく多様な顔を持った国なのだ。
他にも、伊予鉄道梅津寺駅で降りて、梅津寺パークに保存されている小説「坊ちゃん」に登場した、通称「坊っちゃん列車」を訪ねるのもおもしろいたろう。四国の長老的トレイン決して広いとはいえない四国だが、夜行列車の伝統が意外にもある。かつて国鉄時代には、731D・764Dという四国唯一の冷房つき夜行快速があった。普通列車はまだ全車非冷房だった当時、高松上局知〜中村問を走ったこの列車には、急行用のキハ58形・65形気動車が充当され、夏の四国を旅する「青春18きっぷ」ユーザーのオアシス的存在だった。JR四国発足後は客車列車で運行され、その後JR直営の夜行バスに変身したが、そのバスも廃止へ。そこで四国内夜行移動の灯が消えたかと思いきや、「ムーンライ上局知」として復活。時代の流れに翻弄され続け、フクザッな経歴を歩んできた列車だ。また、登場当初「ムーンライ上局知」は、「青春18きっぷ」で乗車できなかった。なぜなら、全車グリーン車の3両編成で運行されていたからだ。しかしその後、盆暮の多客時に乗客を運びきれないため、この時期だけJR西日本から14系客車の普通車をレンタルして増結を開始。晴れて「青春18きっぷ」での乗車が可能となった。その後、相方となる普通車・グリーン車混結の「ムーンライト松山」の運行も始まり、普通車の乗車チャンスが増加した。
どこの国でも厳しいのがスピード違反と駐車違反、そして飲酒運転だ。数字は万国共通で、スピード表示がわからなかった、はまったくの言い訳にしかならない。また、危険度の高い飲酒運転に対する収り締まりや、都市部での駐車違反は見逃されることはまずない。特にアメリカでは、駐車違反が厳しすぎると感じることも。ロス郊外のパサデナでは1日に2度、しかもたった5分ジュースを買いに車外に出た瞬問にやられ、罰金は回を重ねると追徴された。州を越えれば違反記録は消えるというが、罰は罰、支払ったほうがいいだろう。また、女性ドライバーで得することもある。交通量の少ないところでのちょっとした違反であれば、外国人の女性ドライバーが国際免許を見せて反省の意を強く示せば、厳重注意でホイ行けとなることも少なくないのだが……。トラブル時も女性ドライバーはお得。エンジンの調子がおかしいぞっと、ボンネットを開ければたちまち「どうした?どうした?」と、メカに強いドライバーが集まってきて点検してくれる。パンクやエンコ(あんまりこんな目にあいたくないが)したときも、路肩で手をふれば、快くタイヤ交換や車を押すのを手伝ってくれたり。違反対策もだが、よくある事故の例。オーストラリアやニュージーランドでは、カンガルーや羊など、動物が怖い存在だ。カンガルーと衝突して車が炎上したなんてことは冗談でなくよくある話。特に夜間ドライブでは動物たちが光をめがけて突進してくるので要注意。それから、アメリカなど治安の悪い国では強盗やレイプなどが怖いので、なるべく夜間ドライブは避けたい。モーテル宿泊時はスタッフやフロント近くの部屋をキープしてもらおう。